トラックのガソリン・ディーゼル車販売、英が40年までに禁止

英政府は14日、国内で使われる新車のトラックについて、ガソリン車とディーゼル車の販売を2040年までに禁止すると発表した。温室効果ガス排出量を50年までに実質ゼロにするという目標の達成に向けたもので、乗用車の販売禁止に続く措置となる。

小型トラックはガソリン車とディーゼル車の新車販売が35年から禁止となる。積載量が26トンを超える大型トラックについても、40年までに同様の措置を適用する。コンサルテーションを経て最終決定する方針だ。

英政府は20年11月、乗用車のガソリン車、ディーゼル車の新車販売を2030年までに禁止すると発表。ハイブリッド車(HV)も35年までに販売を禁止する方針を打ち出していた。

一連の動きには、英国が11月に開催される第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)の議長国を務めることになっており、野心的な目標を掲げて国際社会に温暖化対策への取り組みをアピールする狙いもある。政府は今回、輸送部門の脱炭素化に向けて、国内線を運航する航空機の排出量を40年までに実質ゼロとすることや、鉄道も50年までに実質ゼロとする政策を発表した。

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