ボルボ、江鈴汽車の大型トラック部門を買収

商用車大手のボルボ(スウェーデン)は23日、中国同業・江鈴汽車(JMC)の大型トラック部門である江鈴重型汽車を買収することで合意したと発表した。中国向け大型トラックの現地生産が目的で、買収額は8億人民元(約135億円)に上る。

江鈴重型汽車は山西省太原市に工場がある。ボルボは買収によって同工場を保有し、大型トラック「ボルボFH」「ボルボFM」「ボルボFMX」の新モデルを生産する。2022年末までの生産開始を予定している。

中国の物流業界では電子商取引の普及などを受けてトラック需要が増大しており、ボルボは2020年に4,500台を超える大型トラックを同国に輸出した。ボルボは太原工場を取得することで現地生産を開始し、供給体制を大きく強化する。同工場に投資し、年産能力を数年以内に1万5,000台に引き上げる計画だ。

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