欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/10/13

EU産業・貿易

EUが反ダンピング措置延長か、中国・ブラジル製アルミホイル対象に

この記事の要約

欧州委員会はこのほど、中国、ブラジル製のアルミホイルに適用している反ダンピング措置の延長を検討することを明らかにした。同措置は7日が期限だったが、暫定的に延長し、最長15カ月をかけて調査を行い、正式延長の是非を判断する。 […]

欧州委員会はこのほど、中国、ブラジル製のアルミホイルに適用している反ダンピング措置の延長を検討することを明らかにした。同措置は7日が期限だったが、暫定的に延長し、最長15カ月をかけて調査を行い、正式延長の是非を判断する。

EUは2009年、中国とブラジル、アルメニア製のアルミホイルが域内にダンピング輸出されているとして、反ダンピング関税を適用した。期間は5年。幅最大650ミリメートル、重量10キロ以上、厚さ0.008~0.018ミリメートルの業務用アルミホイルが対象で、関税上乗せ幅は中国製が6.4~30%、ブラジル製が17.6%、アルメニア製が13.4%となっている。

欧州委が4日付の官報で明らかにしたところによると、アルメニア製の反ダンピング措置は打ち切るが、中国・ブラジル製に関しては域内の業界から延長要請を受けたため、検討を進める。同措置を解除した場合に「ダンピングが継続または再発する可能性があるかどうか」を調べ、必要と判断すれば5年間延長する。