EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したユーロ圏の7月の生産者物価(建設業を除く)は前年同月比で12.1%の上昇となり、7カ月連続で伸びた。上げ幅は前月の10.2%を大きく上回った。(表参照)
生産者物価の上昇は、エネルギーの急激な値上がりが主因。エネルギー価格の上昇率は28.9%で、前月の25.5%から大幅に拡大した。このほか中間財が12.6%、資本財が2.5%、耐久消費財が2.7%、非耐久消費財が2.6%の幅で上昇した。
EU27カ国ベースの生産者物価は12.2%上昇。全加盟国でプラスとなった。主要国の上げ幅はスペインが15.4%、イタリアが12.3%、ドイツが9.4%、フランスが8.6%となっている。