欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/10/13

西欧

VW、1~9月期販売5.3%増

この記事の要約

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が10日発表した2014年1~9月期のグループ販売台数(商用車子会社MANとスカニアを除く)は前年同期比5.3%増の740万台となり、過去最高を更新した。クリスチャン・クリングラー […]

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が10日発表した2014年1~9月期のグループ販売台数(商用車子会社MANとスカニアを除く)は前年同期比5.3%増の740万台となり、過去最高を更新した。クリスチャン・クリングラー販売担当取締役は販売不振の市場があるとしながらも、年販売で1,000万台を突破するとした目標を当初計画よりも4年早い14年に実現できる可能性があるとしている。

同期の販売をけん引車したのはアジア・太平洋で、前年同期比13.8%増の299万台に拡大。主力の中国(香港を含む)は15.2%増の272万台に達し、グループ全体の37%を占めた。中国依存がこれまで以上に強まった格好だ。

足元の欧州も6.4%増の290万台と好調だった。ドイツを除く西欧とドイツがそれぞれ7.8%増の151万台、6.3%増の90万9,200台に拡大。中東欧は主力のロシアが2ケタ減(13.0%減の19万6,700万台)となった影響で、2.3%増の48万1,100台と小幅増にとどまった。北米は1.6%減の65万3,600台。米国が5.1%減の43万9,600台と振るわず、足を強く引っ張った。

ブランド別の実績はVWの乗用車が3.0%増の456万台、アウディが10.0%増の130万台、ポルシェが13.3%増の13万5,600台、シュコダが13.0%増の77万4,100台、セアトが10.5%増の29万4,000台。VWの商用車は3.9%減の32万5,100台と振るわなかった。