高級EVのポールスター、米でSPAC上場へ

スウェーデン自動車大手ボルボ・カーと中国同業の浙江吉利控股集団の合弁会社で、高級電気自動車(EV)の生産を手がけるポールスター(スウェーデン)は9月27日、特別買収目的会社(SPAC)との合併によって米ナスダック市場に上場すると発表した。上場後の企業価値は200億ドル程度に達すると見積もっている。

合併するのは、米投資会社ゴアズ・グループとグッゲンハイム・キャピタルが設立したゴアズ・グッゲンハイム。2022年上期の上場を見込んでいる。

ポールスターはボルボの高性能車部門だった。17年にボルボと親会社である浙江吉利の合弁会社となり、これまでにハイブリッド車を含む2車種を発売した。EVの「ポールスター2」が主力モデルだ。

昨年の販売台数は約1万台にとどまったが、新たに電動の大型セダン、SUV車を発売する予定で、25年までに年間販売台数を29万台程度まで拡大することを目指している。

上場で調達した資金は生産、販路の拡大などに充てる。ボルボはポールスターに最大6億ドルを追加出資し、上場後も株式の約50%を保有する計画という。

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