ユーロ圏の21年予想成長率、5%に上方修正=IMF

国際通貨基金(IMF)は12日に発表した最新の世界経済見通しで、ユーロ圏の2021年の予想成長率を5.0%とし、前回(7月)の4.6%から0.4ポイント上方修正した。世界全体予想成長率はサプライチェーンの混乱などで6.0%から5.9%に下方修正したが、ユーロ圏は新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、経済が正常化しつつあることから引き上げた。(表参照)

ユーロ圏の上方修正は、EUのコロナ復興基金(正式名称:次世代EU)が始動し、加盟国が大規模な景気対策を打てることも材料となった。フランスは0.5ポイント、イタリアは0.9ポイントの幅で引き上げた。ただ、ドイツについてはサプライチェーン混乱が製造業に及ぼす影響が大きいとして、0.5ポイントの下方修正となる3.1%とした。

22年については4.3%とし、前回から据え置いた。

上部へスクロール