欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/10/13

東欧・ロシア・その他

日本たばこ、欧州製造拠点を東欧に移管

この記事の要約

日本たばこ産業(JT)の国際部門JTインターナショナル(JTI)は7日、欧州のたばこ製造拠点を東欧地域に移管する計画を発表した。長引く不況やたばこ税増税による欧州市場の縮小に対応し、業務の効率化をはかる。 計画では16~ […]

日本たばこ産業(JT)の国際部門JTインターナショナル(JTI)は7日、欧州のたばこ製造拠点を東欧地域に移管する計画を発表した。長引く不況やたばこ税増税による欧州市場の縮小に対応し、業務の効率化をはかる。

計画では16~18年にかけて製造拠点を2カ所と生産ライン1つを閉鎖・廃止し、生産機能をルーマニアとポーランドの工場に移していく。閉鎖する拠点は北アイルランドのリスナフィラン工場とベルギーのウェルヴィク工場。廃止するのは独トリアー工場の刻みタバコの生産ラインとなる。約1,100名の雇用が影響を受けるとしており、すでに欧州労使協議会及び現地労働組合との協議開始が決定している。

JTIは93年にルーマニア事業を開始、09年の売上高は8億2,000万ユーロ超を数えた。ポーランドでは09年に1億米ドルを投じて年200億本を生産する新工場を開設している。一方で11年に墺ハインブルク工場を閉鎖するなど、製造体制の効率化を進めている。