ハンガリー中央銀行は16日、政策金利を0.3ポイント引き上げ、2.1%にすると発表した。利上げは6会合連続。金融引き締めを継続し、物価の安定を図る。 政策金利の下限となる翌日物貸出金利は0.85%から1.15%、上限となる翌日物、7日物有担保付貸出金利は2.75%から3.05%に引き上げた。
ハンガリーの10月のインフレ率は前月を1ポイント上回る6.5%に拡大し、7カ月連続で中銀の上限目標値(4.0%)を上回った。原油価格の上昇に加え、工業製品や食品価格の高騰が影響している。中銀は今後について、11月は7%を超え、その後「ゆっくりと低下」するものの、2022年は9月の予測よりも高くなるとみている。 中銀は声明で、持続的な供給の混乱と賃金の引き上げが物価上昇を招いていると指摘。インフレ見通しが目標値で安定するまで利上げを継続するとしている。