仏自動車大手ルノーは1日、トルコに現地法人ルノーグループ・オートモーティブ(RGO)を設立したと発表した。同国での投資拡大と事業基盤強化の強化が目的。ルノーが51%を出資する合弁企業オヤック・ルノーは独自に事業を継続する。
ルノーは今年1月に発表した経営計画「ルノーリューション(Renaulution)」の中で、2025年以降に事業の柱を技術、エネルギー、モビリティにシフトし、「テクノロジーを活用した自動車メーカー」から「自動車を活用したテクノロジー企業」への転換を図る方針を明らかにした。同社はRGOの設立について「広範で画期的な戦略の一環」だとしており、新会社はトルコで同計画を具体化していく役を担うとみられる。
オヤック・ルノーはトルコ軍恩給基金オヤックとの合弁で、国内北西部のブルサに工場を持つ。現在はルノーの「クリオ」と「メガーヌ」を製造しており、製品の80%を輸出している。ルノーは今後同社を通じ、トルコにおける電動車(EV)のエコシステム(循環経済圏)の構築に参加していく方針だ。