トルコ新財務相、エルドアン大統領の低金利要求を支持

トルコのエルドアン大統領は2日、自身との金融政策をめぐる対立で辞任したエルヴァン財務相の後任にネバティ副財務相を任命した。ネバティ新財務相は中央銀行に低金利政策を強要するエルドアン大統領をこれまで支持してきた人物だ。「現状の市場環境で問題なく低金利を維持できる」とツイッターで豪語している。

インフレ率が年初の15%から20%近くに上昇する中、トルコ中銀は9月から3カ月連続で利下げを行い、政策金利である1週間物レポ金利は11月の1ポイント利下げで15%となった。大統領が中銀政策に圧力をかけていることを嫌気し、トルコリラは11月に対ドルで27%も下落した。

ゴールドマンサックスのアナリスト、ウヌール氏は、エルヴァン前財務相が厳しい需要管理政策の支持者で、インフレの抑制を重視していたことを指摘。同氏の辞任は、金融引き締めを期待する市場にマイナスの影響を与える可能性があるとみている。

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