独の飲食店利用、追加接種か陰性証明が条件に

ドイツのショルツ首相は7日、新型コロナウイルスの急速な感染拡大に対応するための規制強化策を発表した。レストランやカフェなどを利用する際、これまではワクチンを2回接種していれば入店できたが、今後は3回目の追加接種か陰性証明が必要になる。英国やフランスで猛威を振るう変異ウイルス「オミクロン」の感染がドイツでも広がっており、追加接種を促す狙いがある。

ショルツ氏と各州首相が対応策を協議し、規制強化の方針で合意した。ドイツでは昨年11月に1日の新規感染者数が7万6,000人超と過去最多を記録した後、いったん減少に転じたが、このところ6万人前後で推移している。

飲食店を利用する際の条件を厳格化する一方で、隔離期間を短縮する方針を打ち出した。感染が急拡大して隔離される人が増えると、働き手が不足して社会・経済活動に深刻な影響が及ぶ恐れがあるため。これまでは感染者や濃厚接触者に14日間の隔離を求めていたが、これが10日間に短縮され、追加接種を受けていれば濃厚接触者でも隔離が免除される。

ドイツでは人口の7割強が2回のワクチン接種を完了し、4割強が追加接種を受けている。ショルツ氏は記者会見で「できる限り人との接触を減らし、ワクチン接種を続ければ、多くの市民を守ることができるだろう」と述べた。

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