英高級百貨店セルフリッジズ、タイ企業などが買収

英国の高級百貨店セルフリッジズがタイ小売り大手セントラル・グループとオーストリアの不動産会社シグナに共同買収されることが決まった。買収額は非公表だが、ロイター通信は40億ポンド(約6,200億円)と報じている。

セルフリッジズは1908年に創業した老舗の高級百貨店。2003年にカナダの富豪ガレン・ウェストン氏が買収していた。セントラル・グループとシグナは12月24日、ロンドンのオックスフォード・ストリートにある旗艦店など18店舗を取得することで合意したと発表した。

英国の百貨店業界はコロナ禍の影響で老舗デベナムズが清算に追い込まれるなど苦境にあり、ウェストン一族はガレン氏が21年4月に死去してからセルフリッジズの売却先を探していた。

セントラル・グループは海外展開を進めており、これまでに欧州ではイタリアのリナシェンテ、ドイツのKaDeWe(カーデーヴェー)、スイスのグローブス、デンマークのイルムなどの百貨店を買収した。

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