ポーランド石油最大手オルレン、ロトスを4社と共同買収

ポーランド石油最大手PKNオルレンは13日、同2位の国営グルパ・ロトスを4社と共同で買収することで合意したと発表した。EUの欧州委員会と取り決めたロトスの一部資産を第3者が買収するという認可条件を満たしたことも明らかにした。2022年6月末までに合併手続きを完了する予定だ。

PKNオルレンは2018年初めにロトスを買収する計画を発表したが、欧州委が国内や中東欧市場での寡占を懸念し、難色を示していた。これを受けてPKNオルレンが、買収に第3者が参加することを提案し、21年7月に条件付きで認可を取り付けた。

ロトスの精製・卸売り・航空燃料事業では、サウジアラビア国営石油会社のサウジアラムコがロトス・アスファルトの株式30%を取得する。小売り事業ではハンガリーの石油ガス最大手MOLグループがポーランド国内のガソリンスタンド網を取得。物流事業はポーランドのウニモト(Unimot)グループ、バイオ燃料事業はハンガリーのロッシ・バイオフュエルが買収することで合意した。

PKNオルレンはロトス買収により、強固な財務力を備えた多角的な燃料サービス企業となり、ポーランドのエネルギー安全の確保に貢献するとともに消費者に安定した価格でエネルギーを提供することを目指す。

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