フランス国立統計経済研究所(INSEE)が28日に発表した2021年10~12月期の国内総生産(GDP)は前期比0.7%増だった。伸び率は前期の3.1%を下回ったものの、3四半期連続のプラス成長となった。
21年通期のGDPは7.0%増で、1969年以来52年ぶりの高成長となった。前年にコロナ禍に伴うロックダウン(都市封鎖)の影響で8.0%のマイナス成長となった反動で、大きく持ち直した。
フランス経済は年初から徐々に回復。新型コロナワクチン接種が進み、経済・社会活動の制限が緩和された7~9月期にはGDPが3.1%増加した。10~12月期は反動で伸びが縮小したが、予想を上回った。分野別では個人消費が0.4%増、設備投資が0.8%増、輸出が3.2%増だった。
一方、ドイツ連邦統計局が28日発表した10~12月期のGDPは前期比0.7%減となった。マイナス成長は3四半期ぶり。新型コロナウイルス感染拡大とそれに伴う行動制限の強化が響き、とくに個人消費が大きく落ち込んだ。通年の成長率は2.8%だった。