ヘンケル、洗剤とボディケア用品事業を統合

化学大手の独ヘンケルは28日、消費財事業を再編する方針を打ち出した。業績低迷を受けたもので、洗剤事業とボディケア用品事業を新設の「コンシューマー・ブランズ」事業に統合。収益力の高いブランドに経営資源を絞り込んでコストを削減し、競争力を強化する。再編に伴い人員整理を行うため、従業員代表と今後、協議を行う。

同社は2020年3月、売上高ベースで10億ユーロ相当の事業・ブランドに問題があるとして、その半分を売却または廃止する意向を表明。業績不振のボディケア用品を中心に約5億ユーロのブランドを昨年末までに整理した。

それでも十分な効果が得られなかったことから、事業の整理をさらに進めるとともに、洗剤、ボディケア用品事業を統合することを決めた。新設するコンシューマー・ブランズ事業の売上高は約100億ユーロとなる見通しだ。

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