独バイオ医薬品大手ビオンテックと米製薬大手ファイザーは25日、新型コロナウイルスのオミクロン株に特化したワクチンの治験を開始すると発表した。両社が開発した既存のワクチンはオミクロン株に感染した場合でも重症化を防ぐ効果は高いものの、感染を防ぐ効果は低いことから、新たなワクチンを開発することにした。3月にも認可を申請する方針だ。
18~55歳の健康な1,420人を対象に治験を実施する。参加者を(1)既存ワクチンの接種を2回受けた人(2)既存ワクチンの接種を3回受けた人(3)ワクチン未接種者――の3グループに分類。オミクロン株特化ワクチンを(1)のグループには1回ないし2回、(2)のグループには1回、(3)のグループには3回接種し、有効性を調べる。