EU統計局ユーロスタットが1日に発表したユーロ圏の2021年12月の失業率は7.0%だった。前月から0.1ポイント低下し、統計を開始した1998年4月以降で最低の水準となった。新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた経済の回復が進んだことや、政府の雇用維持策の効果で雇用改善が進んだ。(表参照)
とくに改善しているのは若者の雇用。25歳以下の失業率は前月を0.5ポイント下回る14.9%に縮小した。
EU27カ国ベースの失業率は前月を0.1ポイント下回る6.4%。主要国はドイツが3.2%、フランスが7.4%、イタリアが9.0%、スペインが13.0%となっている。
同月の失業者数は、ユーロ圏が前月を18万5,000人下回る1,148万1,000人、EUが同21万人減の1,361万2,000人と推定されている。