チェコ中銀、6会合連続で利上げ

チェコ中央銀行(CNB)は3日、主要政策金利である14日物レポ金利を0.75ポイント引き上げ、4.5%に設定した。利上げは6会合連続。インフレ期待を抑え、物価上昇率を持続的に引き下げるため追加利上げに踏み切った。ロンバート金利(上限金利)と公定歩合(下限金利)もそれぞれ5.5%、3.5%に引き上げた。一方でCNBのルスノク総裁は、状況が予測に沿って進む限りは「これ以上の大幅な利上げは必要ないはずだ」と述べ、利上げサイクルの終了を示唆した。

同国の12月のインフレ率は前月から0.6ポイント増の6.6%に拡大し、6カ月連続で目標水準(1~3%)の上限を上回った。燃料・食品価格の高騰、強い需要を受けた供給不足が大きい。CNBは今後について、今年の前半に9%超まで上昇するものの、利上げに伴う通貨コルナ高で輸入物価や企業の生産コストの伸びが鈍化するにつれて徐々に低下し始めるとみる。2023年前半には目標水準の中央値(2%)に近づくとの予想だ。

CNBは声明で、主要国の中銀の急激な引き締めやウクライナ情勢の悪化によってもたらされるコロナ安がインフレ圧力になり得ると指摘。それら不確実性に対応するため利上げを決めたと説明した。

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