欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/10/20

東欧・ロシア・その他

ムーディーズ、ロシアを格下げ

この記事の要約

大手格付け会社の米ムーディーズ・インベスターズ・サービスは17日、ロシアの長期信用格付けを「Baa1」から1段階引き下げ、投資適格級の下から2番目の「Baa2」にしたと発表した。ウクライナ問題をめぐる欧米の経済制裁による […]

大手格付け会社の米ムーディーズ・インベスターズ・サービスは17日、ロシアの長期信用格付けを「Baa1」から1段階引き下げ、投資適格級の下から2番目の「Baa2」にしたと発表した。ウクライナ問題をめぐる欧米の経済制裁による景気悪化などが要因で、格付けも通しも「ネガティブ(弱含み)」とし、さらなる格下げを示唆している。

ムーディーズは格下げについて、ウクライナ問題の前から失速していたロシア経済が欧米の制裁によって一層の悪化が避けられないと指摘。主要企業の海外での資金調達が制限されていることや、資本流出の加速や原油安による外貨準備の減少も理由に挙げた。

主要格付け会社では、米大手格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が4月、ロシアを1段階格下げしていた。