1月の英インフレ率5.5%、30年ぶり高水準に

英政府統計局が16日に発表した同国の1月のインフレ率は、前月を0.1ポイント上回る前年同月比5.5%となり、1992年3月以来、約30年ぶりの高水準に達した。英中銀のイングランド銀行は12月に政策金利を引き上げたが、物価上昇に歯止めがかからず、3月に追加利上げを迫られそうだ。

物価の急上昇はエネルギー価格の高騰が主因だが、衣料・靴の上げ幅が過去最高の6.3%になるなど幅広い分野に値上がりが及んでいる。価格変動が激しいエネルギー、食品などを除いたコアのインフレ率は4.4%で、前月から0.2ポイント拡大した。

中銀は12月に政策金利を0.15ポイント引き上げ、0.25%にした。2月3日には0.5%まで引き上げた。中銀はインフレ率が4月には7.25%程度まで上昇すると見込んでおり、市場では3月に少なくとも0.25ポイントの利上げに踏み切るとの見方が広がっている。

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