ロシア発のソフトライン、印クラウドサービス会社を買収

ロシア発のITコンサルティング・デジタルサービス会社ソフトラインは14日、インドのクラウドサービス会社アンブレラ・インフォケアを買収することで合意したと発表した。同国でのクラウドサービス事業拡大が狙い。買収価格などの詳細は明らかにしていない。

アンブレラ・インフォケアはアマゾンウェブサービス(AWS)やシトリックスのクラウドソリューションを使った先進的なサービスを提供している。これまでに様々な分野の約250社の顧客から、300件を超えるクラウド導入プロジェクトを請け負った。

ソフトラインは1993年設立で、昨年、本拠地をモスクワからロンドンに移した。東欧、北南米、アジアなど世界55カ国95都市で事業展開する。主力事業はデジタルトランスフォーメーションやクラウドサービス、サイバーセキュリティ。2020年の総売上高は前年比13.2%増のほぼ20億ドルで、急成長しているクラウド事業は2億3,000万ドル超となった。

インドでは公共クラウドサービス市場が2020年から25年までに年率平均21.5%で急成長すると予測されている。ソフトラインは昨年、マイクロソフト・クラウドサービスの有力プロバイダーであるエンビー(Embee)を買収しており、同国での事業拡大に意欲的だ。

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