スロバキア政府は23日、新型コロナウイルス感染拡大抑制のための規制の広範な撤廃を決めた。同国は全人口に対するワクチン2回接種済比率が約5割で、欧州連合(EU)の中でも最もワクチン接種が遅れている国のひとつ。規制撤廃はコロナウイルスと共存生活する段階にきたと判断したためで、ヘーゲル首相は「自分の健康を守るのは自分の責任」と述べ、ワクチン接種の重要性を訴えた。
26日から飲食店ではワクチン接種証明書、感染回復証明書、ウィルス検査陰性証明書の提示が不要になる。スポーツおよび文化イベントでも入場者のワクチン接種証明書あるいは陰性証明書の提示義務がなくなった。規制緩和の第2段階として、3月28日からは屋内外での集会・イベントの参加者数制限やマスク着用義務なども廃止する考えだ。
チェコもコロナ規制の全面撤廃に向け動き出した。3月1日からは大規模イベントや結婚式などの個人的な祭事の参加者数制限が廃止される。屋内と公共交通機関でのマスク着用義務は当面継続されるが、13日からは列車・バス、医療機関・介護施設のみが適用対象となる。