イタリア政府は17日、新型コロナウイルス対策の行動規制を段階的に緩和すると発表した。感染者は増加傾向にあるが、ワクチン接種が進み、3回目の接種を受けた人も6割を超えたことから、規制を緩和しても重症者、死者を抑えられると判断した。
規制緩和は同日の閣議で決定した。4月1日からはワクチンを接種していない50歳以上の人の出勤を禁止するルールが解除される。5月からは飲食店やジム、公共交通機関を利用する際のワクチン接種、感染からの回復の証明が不要となる。屋内でのマスク着用義務も5月から解除する。さらに、国家非常事態宣言を3月31日付で解除することも決めた。
一方、医療従事者と介護施設職員に対してワクチン接種を義務付ける規制は年末まで継続する方針だ。