欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/4/28

総合 – 欧州経済ニュース

13年のユーロ圏財政赤字はGDP比3%、前年から大幅縮小

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットが23日発表した最新の財政統計によると、2013年のユーロ圏18カ国の財政赤字は、財政規律で上限となっている域内総生産(GDP)比3%となり、前年の3.7%から0.7ポイント縮小した。債務危機の沈 […]

EU統計局ユーロスタットが23日発表した最新の財政統計によると、2013年のユーロ圏18カ国の財政赤字は、財政規律で上限となっている域内総生産(GDP)比3%となり、前年の3.7%から0.7ポイント縮小した。債務危機の沈静化で財政改善が進んでいることが確認された格好だ。

EU28カ国ベースの赤字はGDP比3.3%で、前年の3.9%から0.6ポイント改善。国別では、ルクセンブルクが唯一、黒字となった(黒字幅GDP比0.1%)。ドイツも0%と、財政均衡を保った。

赤字がGDP比3%を超えたのは10カ国。赤字幅はスロベニアがGDP比14.7%で最高だった。以下、ギリシャ(12.7%)、アイルランド(7.2%)、スペイン(7.1%)、英国(5.8%)、キプロス(5.4%)、ポルトガル・クロアチア(4.9%)、フランス・ポーランド(4.3%)の順で続く。

一方、ユーロ圏の累積赤字はGDP比92.6%で、前年の90.7%から悪化し、財政規律の上限(60%)を大きく超過した。債務危機時に国債利回りが急上昇したことで、利払いコストが膨らんでいることが反映された。