EU統計局ユーロスタットが8日に発表したユーロ圏の2021年10~12月期の住宅価格は、前年同期比で9.4%の上昇となった。上昇率は7~9月期の8.8%を上回り、統計を開始した2005年以降で最高の水準に達した。(表参照)
住宅価格の上昇は、欧州中央銀行(ECB)がコロナ禍対応として金融緩和を進め、金融市場に大量の資金が流れ込んだ結果、住宅ローン金利が下がって住宅を購入する人が増えているのが主因とみられる。
EU27カ国ベースの上昇率は10.0%。06年10~12月期以来の高水準だ。キプロスを除いて値上がりした。主要国の上げ幅はドイツが12.2%、フランスが7.0%、スペインが6.3%、イタリアが4.0%となっている。