ユーロ圏の22年予想成長率、IMFが大幅下方修正

国際通貨基金(IMF)は19日に発表した最新の世界経済見通しで、世界全体の2022年の予想成長率を3.6%とし、前回(1月)の4.4%から0.8ポイント引き下げた。ロシアのウクライナ侵攻がエネルギーを中心とする物価の上昇を招き、各国・地域の中央銀行が金融引き締めに動かざるを得ないことなどで、世界経済が圧迫されるとみている。とくに欧州は対ロシア経済制裁の影響も大きく、ユーロ圏の予想成長率は前回を1.1ポイント下回る2.8%と、大幅な下方修正となった。(表参照)

ユーロ圏の主要国の予想成長率はドイツが2.1%で、前回から1.7ポイントも下方修正された。フランスは2.9%、イタリアは2.3%、スペインは4.8%で、それぞれ0.6ポイント、1.5ポイント、1.0ポイントの幅で引き下げられた。

23年のユーロ圏の予想成長率は2.3%で、0.2ポイント下方修正された。

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