欧州自動車工業会(ACEA)が20日に発表したEU(マルタを除く26カ国)の3月の新車乗用車の販売(登録)台数は84万4,187台となり、前年同月から20.5%減少した。販売低迷は9カ月連続。サプライチェーン混乱がロシアのウクライナ侵攻で深刻化し、新車供給が滞る状況が悪化し、下げ幅は前月の6.7%から大きく膨らんだ。(表参照)
主要市場は軒並低迷した。下げ幅はスペインが30.2%、イタリアが29.7%、フランスが19.5%、ドイツが17.5%だった。
欧米の主要メーカーは、全グループが落ち込んだ。マイナス幅はステランティスが32.9%で最大だった。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は24.3%減。
日本勢はトヨタが12.2%減、日産が32.4%減、三菱が10.6%減。マツダは5.5%増、ホンダは21.7%増と健闘した。
EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は18.8%減の112万7,077台。英国は14.3%減の24万3,479台だった。