ヘンケル、ロシアから撤退

化学大手の独ヘンケルは19日、ロシア事業から撤退すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻を受けすでに同国での広告・スポンサー活動を全面停止していたが、ロシア軍がウクライナの民間人を大量虐殺したことを受け、ロシア事業の放棄を決めた。

同社はロシアで計11工場を展開し、洗剤やケア用品、接着剤を主に現地市場向けに生産している。同国売上高は約10億ユーロで、同社売上の5%弱を占める。現地の有権資産は計6億5,000万ユーロ。従業員2,500人の雇用は継続し、給与も支給する。ロシア事業停止が財務にもたらす影響は現時点で算出できないとしている。

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