ハンガリー政府は21日、インターネットの利用に課税する法案を議会に提出した。野党や国民は強く反発しているものの、議会で与党フィデスが3分の2の議席を占めているため、法案は成立の公算は高い。
法案によると課税は従量制で、1ギガバイトあたり150フォリント(0.5ユーロ)を徴収する。月額の上限は個人で700フォリント(2.3ユーロ)、法人で5,000フォリント。法人は納税分を法人税額から控除することができる。
ネットサービス事業者が徴収して国に納める。政府は新税による歳入を200億フォリント(6,500万ユーロ)と見込んでいる。
ミハーイ・ヴァルガ国家経済相は、すでに音声通話とショートメール(SMS)を対象とする特別消費税が導入されていることに言及した上で、消費者が課税を避けるためにネット通信を利用するケースが増えており、ネットに適用を広げることは当然との認識を示した。