ブルガリア国立銀行(BNB=中銀=)は22日、政府の管理下に置かれている国内4位銀行コーポレート・コマーシャル・バンク(KTB)の経営悪化が外部に委託した監査で明らかになったと発表し、早急に対応しなければKTBの破綻は避けられないとの見通しを示した。
同監査によると、KTBでは総資産(67億レフ=約34億ユーロ)の評価額を42億レフ引き下げる必要がある。また、有担保債権の比率は13%に過ぎないという。
KTBでは今年6月、不透明な取引が報じられたことをきっかけに経営への不安感が広がり取り付け騒ぎが発生。3日間で計90億レフの預金が引き出され、資金不足に陥ったことから政府が管理下に置いた。政府はその後、同行を清算・国有化し、預金者を保護しながら新たな銀行として再生させる計画を打ち出したものの、議会の承認を得られないまま宙に浮いている。