5月のEU新車販売11%減、11カ月連続マイナスに

欧州自動車工業会(ACEA)が16日に発表したEU(マルタを除く26カ国)の5月の新車乗用車の販売(登録)台数は79万1,546台となり、前年同月から11.2%減少した。販売低迷は11カ月連続。サプライチェーンの混乱で新車生産が滞り、販売が落ち込む状況が続いている。ただ、下げ幅は前月の20.6%から縮小した。(表参照)

販売が増えたのはスウェーデン、ギリシャなど6カ国だけ。主要市場はドイツが10.2%、フランスが10.1%、イタリアが15.1%、スペインが10.9%の幅で落ち込んだ。

欧米の主要メーカーは軒並み低迷。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は19.6%減だった。日本勢はトヨタが5.1%増、日産が7.7%増、ホンダが15.4%増と健闘が目立った。マツダは41.3%減、三菱は10.5%減と不振が続いている。

EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は12.5%減の94万8,149台。英国は20.6%減の12万4,394台だった。

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