欧州経済ウオッチャー

ブルガリア通信大手、ボーダフォン・オレンジとの提携拡大

ブルガリアの通信大手ネテラは9月26日、同業の英ボーダフォン、仏オレンジ傘下のIT・通信サービス企業オレンジ・ビジネスサービス(OBS)と、通信サービス分野での提携を拡大していくことを明らかにした。OBSのクロアチアでの […]

英・EUの離脱交渉、4回目も大きな進展なし

EUと英国は9月25~28日に英国の離脱をめぐる第4回交渉会合を行った。英国が支払う「清算金」など離脱条件に関する協議は、英メイ首相が先ごろ行った演説でEU側に歩み寄る姿勢を示したことで進展したものの、決着しないまま終了

仏大統領がEU機構改革案を発表、ユーロ圏共通予算創設など

フランスのマクロン大統領は9月26日、パリのソルボンヌ大学で行った演説で、EUの統合深化に向けた機構改革案を発表した。英国の離脱決定、ポピュリズム(大衆迎合主義)の台頭などで揺れるEUの結束強化を目指したもので、すでに表

ギリシャへの赤字是正手続き、EUが解除を正式決定

EUは9月25日、ギリシャに発動してきた過剰赤字是正手続きの解除を正式決定した。財政健全化が進んでいると認定したためで、ギリシャは債務危機の終息に向けて弾みがついた。 EUの財政規律では、各国に単年の財政赤字をGDP比3

グーグルが買い物検索の改善策を公表

米グーグルは9月27日、欧州委員会が反競争的な商慣行の是正を求めている同社の買い物検索サービスについて、同事業を独立した部門として運営するなどの改善策を提示したことを明らかにした。巨額の罰金支払いを回避するため、他社と同

ユーロ圏インフレ率、9月も1.5%

EU統計局ユーロスタットが9月29日発表した同月のユーロ圏のインフレ率(速報値)は前年同月比1.5%で、前月から横ばいだった。景気の回復は進んでいるが、なお欧州中央銀行(ECB)が目標とする「2%をわずかに下回る水準」を

ルクソティカとエシロールの合併、欧州委が本格調査開始

欧州委員会は9月26日、眼鏡大手の伊ルクソティカが眼鏡用レンズで世界最大手の仏エシロールと合併する計画について、本格的な調査を開始したと発表した。誕生する新会社エシロール・ルクソティカが眼鏡用レンズ市場を寡占し、消費者に

9月のユーロ圏景況感、07年6月以来の高水準

欧州委員会が9月28日発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は、前月を1.1ポイント上回る113となり、2007年6月以来の高水準に達した。全分野で改善が進んだ。 景況感の改善は4カ月連続。分野別では

ECB、20年までに新たな指標金利導入へ

欧州中央銀行(ECB)は21日、短期金利の新たな指標を2020年までに導入すると発表した。欧州銀行間取引金利(EURIBOR)など広く利用されている指標金利の信用性が不正操作の続出で揺らぎ、取引量が減っていることを受けた

欧州委がネット企業の課税制度見直しに着手

欧州委員会は21日、デジタル経済における公平な課税を実現するため、国際的に事業展開する大手インターネット企業に対する課税制度の見直しに着手すると発表した。EU域内で活動する有力ネット企業が国によって異なる課税ルールを利用

EU・カナダの貿易協定が暫定発効

EUとカナダの包括的経済貿易協定(CETA)が21日に暫定発効した。これによって貿易品目の約98%で関税が撤廃され、EU・カナダ間の貿易はおよそ20%拡大する見通し。ただ、投資条項などを含む協定の完全な発効には、全加盟国

英RBSの中小銀行支援策、欧州委が承認

欧州委員会は18日、英大手銀行ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)が公的救済の条件として実施する中小銀行支援策を正式承認したと発表した。RBSは約8億ポンドを投じて、同措置を実施する。 RBSは金融危機に際し

バイエルのモンサント買収、欧州委が審査期限延長

欧州委員会は19日、独製薬・化学大手のバイエルが米農業化学大手モンサントを買収する計画について、審査期限を延長すると発表した。バイエルの要請に応じたもので、来年1月8日となっていた期限を同月22日に変更する。 バイエルは

仏大統領が労働市場改革を断行、改正法が近く施行へ

フランスのマクロン大統領は22日、労働市場の改革に向けた5つの政令に署名した。これにより、労働条件や雇用に関する規制の緩和を目的とした改正労働法が近く施行される。実際に改正法の効力が生じるのは、実施細則を定めた政令の承認

8月のユーロ圏インフレ率、確定値も1.5%

EU統計局ユーロスタットが18日発表した8月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ前年同月比1.5%となり、前月の1.3%から0.2ポイント拡大した。(表参照) 分野別の伸び率はエネルギー

ユーロ圏貿易収支、7月は232億ユーロの黒字

EU統計局ユーロスタットがこのほど発表した7月の貿易収支(速報値、季節調整前)統計によると、ユーロ圏の収支は232億ユーロの黒字となり、黒字幅は前年同月の248億ユーロからやや縮小した。(表参照) 輸出は前年同月比6.1

ユーロ圏労働コスト上昇率、4~6月は1.8%に拡大

EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したユーロ圏の2017年4~6月期の労働コスト(時間当たり)上昇率は、物価変動を加味しない名目ベースで前年同期比1.8%となり、前期の1.4%から0.4ポイント拡大した。(表参照)

ユーロ圏建設業生産高、7月は3.4%増

EU統計局ユーロスタットが19日発表したユーロ圏の7月の建設業生産高(季節調整済み、速報値)は前年同月比3.4%増となり、6カ月連続で伸びた。前月は4.3%増だった。(表参照) 分野別では建築が4%増、土木が0.9%増。

ティッセン、欧州鉄鋼事業をタタ製鉄と統合

独複合企業ティッセンクルップとインドのタタ製鉄は20日、両社の欧州鉄鋼事業を統合することで基本合意したと発表した。欧州鉄鋼各社は過剰設備と低価格の中国製品流入を背景に業績不振が構造化していることから、両社は合弁会社を設立

ダイムラー、米でEVを生産

独自動車大手ダイムラーは21日、米アラバマ州のタスカルーサ工場でSUVモデルの電気自動車(EV)を生産すると発表した。EV、ハイブリッド車(HV)の販売強化戦略に基づくもので、同工場の近くに車載電池の生産施設も新設する。

マースク、石油タンカー部門を売却

デンマーク最大の企業であるコングロマリット(複合企業)のAPモラー・マースクは20日、石油タンカー子会社のマースク・タンカーズを筆頭株主であるAPモラー・ホールディングスに売却すると発表した。経営建て直しに向けた事業再編

BASF、ソルベイのポリアミド事業を買収

独化学大手のBASFは19日、ベルギー同業のソルベイからポリアミド事業を買収することで合意したと発表した。一般樹脂よりも耐熱性や強度の高い工業用樹脂(エンジニアリングプラスチック)関連事業を拡充し、自動車や電器産業向けの

エーオン、火力発電子会社ユニパーを売却へ

独エネルギー大手のエーオンは20日、同社から分離独立した火力発電会社ユニパーの株式46.65%をフィンランド同業のフォータムに売却する方向で交渉していることを明らかにした。交渉がまとまればユニパーから資本を全面的に引き揚

クロアチアEVメーカー、中国企業が出資

クロアチアの電気自動車(EV)メーカー、リマック・オートモビーリは19日、中国のバッテリー大手駱駝集団から出資を受けることで合意したと発表した。出資額は同国への直接投資としては過去最大規模の3,000万ユーロ。来年の発表

ポーランド食品流通大手、スーパーを買収

ポーランドの食品流通大手ユーロキャッシュはこのほど、同国のスーパー大手ミラを買収すると発表した。買収額は3億5,000万ズロチ(約8,100万ユーロ)。フランチャイズと自社店舗でスーパーを全国展開する戦略の一環となる。

みずほ銀、ルーマニアのビジネス環境省と業務協力

みずほ銀行は20日、ルーマニアのビジネス環境・貿易・企業省と業務協力覚書を締結した。同行がFBCに明らかにしたところによると、日系企業のルーマニア進出を支援するのが目的で、ビジネス環境省が持つ豊富な情報を活用し、新規進出

三菱自、ロシアで「パジェロスポーツ」の生産再開

三菱自動車は19日、モスクワの南西180キロメートルに位置するカルーガ工場で、11月から中型SUV(多目的スポーツ車)「パジェロスポーツ」の生産を再開すると発表した。ロシア自動車市場の回復を受けたもので、生産再開に伴い新

EU離脱後に2年の移行期間設定、英首相が表明

英国のメイ首相は22日、イタリアのフィレンツェで行ったEU離脱に関する演説で、2019年3月に離脱してから約2年間の移行期間を設けることを提案する意向を表明した。同期間中はEU予算への拠出を続ける方針を打ち出すなど、行き

EUが金融監督体制を一元化、ESAの権限強化へ

欧州委員会は20日、EU域内で活動する金融関連企業に対する監督体制を一元化する計画を発表した。欧州最大の金融センターを擁する英国のEU離脱が1年半後に迫っていることや、スマートフォンやビッグデータなどの技術を活用した金融

福島産食品の輸入規制緩和、欧州議会が反発

欧州議会は13日の本会議で、EUが福島第一原子力発電所の事故を受けて実施している福島県産などの食品に対する輸入規制の緩和を提案していることを批判し、撤回を求める決議を採択した。 EUは現在、福島と周辺12県の農水産品を輸

EU新車販売、8月は5.6%増

欧州自動車工業会(ACEA)が14日発表したEU(マルタを除く27カ国)の8月の新車販売(登録)台数は86万5,047台となり、前年同月から5.6%増加した。販売増加は4カ月連続。8月の販売としては10年ぶりの高水準に達

グーグルが欧州委を提訴、巨額の制裁めぐり

米グーグルは11日、EUの欧州委員会が同社にEU競争法違反で巨額の制裁を科したことを不服とし、EU司法裁判所に提訴したことを明らかにした。 欧州委は6月、グーグルがインターネット検索市場での支配的地位を乱用し、買い物検索

ユーロ圏鉱工業生産指数、7月は0.1%上昇

EU統計局ユーロスタットが13日発表したユーロ圏の7月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比0.1%の上昇となり、前月の0.6%低下から持ち直した。エネルギー、非耐久消費財が落ち込んだが、中間財と資本財、耐久消

ユーロ圏の設備投資復調、4~6月期は0.3%増

EU統計局ユーロスタットはこのほど、2017年4~6月期の域内総生産(GDP)統計の詳細を発表した。ユーロ圏では設備投資が前期比0.3%増となり、前期の0.3%減から復調。個人消費が0.5%増、輸出が1.1%増と堅調を維

21年以降の自動車排ガス規制、ACEAが20%削減目標に

欧州自動車工業会(ACEA)は13日、EU域内で販売される乗用車(新車)の二酸化炭素(CO2)排出量の規制値を2030年までに現在の水準から20%削減する目標を打ち出した。欧州委員会は現在、21年以降に販売される新車の排

三菱UFJ証券がオランダに現法設立、英のEU離脱に備え

三菱UFJフィナンシャル・グループは13日、傘下の三菱UFJ証券ホールディングスがオランダのアムステルダムに現地法人を設立すると発表した。英国のEU離脱に備えたもので、関係当局に認可申請手続きを申請する。 三菱UFJ証券

ネスレが米ブルーボトル買収、高級コーヒー市場で攻勢

食品世界最大手のネスレ(スイス)は14日、高級コーヒー店をチェーン展開する米ブルーボトルコーヒーを買収したと発表した。個性的な商品に対する消費者の支持が高まるなか、「サードウェーブ(第3の波)コーヒー」の先駆けとして急成

ダイムラー、全モデルでEV・HV投入

自動車大手の独ダイムラーは11日、乗用車部門で電気駆動車を大幅に拡充する方針を打ち出した。BMWも同様の計画を7日に打ち出したばかり。ダイムラーは超小型車ブランド「スマート」を2020年から電気自動車(EV)に一本化する

独ZF、中国IT大手と自動運転で提携

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは12日、中国IT大手の百度(バイドゥ)と提携すると発表した。中国の自動運転向けにソリューションを共同開発する。百度とは独同業のボッシュ、コンチネンタルが自動運転分野ですでに

ギリシャのユーロバンク、ルーマニア事業売却へ

ギリシャ3位銀行のユーロバンクは15日、ルーマニア事業の売却について、同国のバンカ・トランシルバニアと交渉していることを明らかにした。10月末までの合意を目指し、協議を進める。 ユーロバンクはギリシャの債務危機で資本不足

ボーダフォン、独で光ケーブル通信網を整備

英通信大手ボーダフォンの独法人は11日、ドイツ国内で光ケーブル通信網を整備すると発表した。同国では人口希薄地域を中心に高速通信網が未整備で、これが消費者の不満を呼び企業活動の障害にもなっていることから、地方部でもギガビッ

コンチネンタル、駐車場アプリ企業を買収

自動車部品大手の独コンチネンタルは12日、駐車場アプリを手がける独新興企業パークポケットを買収すると発表した。IT技術を活用したスマートな交通ソリューション事業を強化するのが狙い。買収金額など詳細は明らかにしていない。

独車部品マーレ、ブルガリアを欧州生産拠点として増強

独自動車部品大手マーレがブルガリアを欧州の生産拠点として強化する。同国のマノレフ副経済相が14日明らかにした。新たな部品生産に着手し、長期的に事業規模を3倍にする計画だ。 マーレは2013年、首都ソフィア近郊のボズリシュ

国際帝石がカスピ海油田の権益延長、49年まで25年間

国際石油開発帝石は14日、アゼルバイジャン領カスピ海のアゼリ・チラグ・グナシュリ(ACG)鉱区の権益延長について、同社を含む権益保有者とアゼルバイジャン国営石油会社ソカールが合意したと発表した。権益期限を2049年12月

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