欧州経済ウオッチャー

オーストリア石油最大手OMV、英子会社を売却

オーストリア石油最大手のOMVは8日、英国の油田開発子会社を英同業シッカー・ポイント・エナジーに売却すると発表した。売却額は最大10億ドル。原油価格が低迷する中、コストがかさむ北海油田の開発から手を引く格好となる。 OM […]

シンガポール政府系投資会社、欧州の倉庫会社を買収

シンガポールの政府系投資会社GICは7日、欧州の物流倉庫運営会社P3ロジスティック・パークスを買収すると発表した。買収額は24億ユーロ。欧州の不動産関連の買収としては、今年に入って最大規模となる。 GICは米投資会社TP

出光興産、独メルクと有機EL材料で提携

出光興産は7日、有機EL材料分野で独メルクと提携合意したと発表した。両社が保有する特定領域の特許を相互利用することで材料開発領域を拡大するとともに、新しい有機EL材料の創出につなげていく方針だ。両社は今後、相互特許利用の

アルセロールミタルの収益改善、7~9月は黒字に

鉄鋼世界最大手のアルセロールミタル(ルクセンブルク)が8日発表した2016年7~9月期(第3四半期)決算の最終損益は6億8,000万ドルの黒字となり、前年同期の赤字(7億1,100万ドル)から改善した。鉄鋼の生産、出荷量

アリアンツ、7~9月の純利益36%増

独保険大手のアリアンツが11日発表した2016年7~9月期(第3四半期)決算の純利益は18億5,500万ユーロとなり、前年同期から36.5%増加した。生保部門が好調で収益を押し上げた。 営業利益は18.2%増の28億9,

英HSBC、7~9月の純利益7%増

英金融大手HSBCホールディングスが7日発表した2016年7~9月期(第3四半期)決算の税引き前利益(特別項目を除く)は55億9,000万ドルとなり、前年同期から7%増加した。合理化でコストが縮小したほか、総収入が2.4

伊ウニクレディト、7~9月は12%減益

伊最大手銀行ウニクレディトが10日発表した2016年7~9月期(第3四半期)決算の純利益は4億4,700万ユーロで、前年同期から12%減少した。金利収入などの減少が響き、収益が悪化した。一方、中核的自己資本比率は傘下の伊

パナソニック、スロベニア家電大手買収を断念

スロベニア家電大手のゴレーネは10日、パナソニックが同社の買収を断念したことを明らかにした。両社の白物家電生産での業務提携については、継続するとしている。 ゴレーネは冷蔵庫、洗濯機、調理機器のメーカー。パナソニックは20

トヨタの世界戦略車「C-HR」、トルコで生産開始

トヨタ自動車は9日、トルコ北西部のサカリヤ工場で新型クロスオーバーSUV車「C-HR」の生産を開始した。ガソリン車とハイブリッド車(HV)を生産する。同社によるトルコでのHV生産は初となる。 C-HRはトヨタの世界戦略車

ダイムラー、モスクワ圏にメルセデス工場建設へ

ロシアのマントゥロフ産業貿易相は7日、独自動車大手ダイムラーの高級車ブランド「メルセデスベンツ」の工場建設に向けた投資契約を年内に交わす見通しであることを明らかにした。投資額は3億ユーロを超えると見られる。 新工場はモス

ムーディーズ、ハンガリーを「投資適格級」に格上げ

大手格付け会社の米ムーディーズ・インベスターズ・サービスはこのほど、ハンガリーの長期信用格付けを投資不適格級の「Ba1」から「投資適格級」のBaa3に引き上げると発表した。見通しは「安定的」とした。 ムーディーズは格上げ

東京製綱、カザフスタン工場を開所

東京製鋼は8日、カザフスタンのアルマトイ工場の開所式を行った。同工場では護岸などに使われるかご枠を含む金属製品を製造する。年間生産量は当初500万トンで、将来的に拡大する計画だ。新工場を軸に中央アジア圏での防災製品事業拡

ユーロ圏の17年成長率、1.5%に下方修正=欧州委

欧州委員会は9日発表した秋季の経済予測で、ユーロ圏の2017年の域内総生産(GDP)伸び率を1.5%とし、前回(5月)の1.8%から0.3ポイント下方修正した。同年に英国のEU離脱交渉が開始されることで、景気の先行き不透

カザフ国営持ち株会社、三井住友銀と提携

カザフスタンの国営持ち株会社バイテレクは8日、三井住友銀行(SMBC)と3億ドル規模の事業協力で基本合意した。非鉱業分野を対象としたもので、現行および将来の合同投資プロジェクトの資金調達を確保する。 今回の合意に基づき、

三井物産、トルコの財閥系投資会社に30%出資

三井物産とトルコの財閥コチ・ホールディングは7日、三井物産がコチ傘下の投資会社インベントラムの株式30%を買収したと発表した。取引金額は明らかにされていない。 インベントラムは2010年設立。ハイテク分野を投資としている

グーグルが欧州委に反論、競争法違反問題で

米グーグルが携帯端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」関連事業でEU競争法に違反した疑いがあるとして、欧州委員会が警告している問題で、グーグルは10日、同委の見解に反論する文書を提出したことを明らかにした。アンドロイ

租税回避地ブラックリスト策定、加盟国が判断基準などで合意

EU加盟国は8日開いた財務相理事会で、租税回避対策に非協力的な国・地域を列挙したEU共通の「ブラックリスト」を策定するための基準および審査プロセスで合意した。共通の判断基準に基づいて多国籍企業や富裕層による租税回避を助長

ユーロ圏GDP、7~9月も0.3%増

EU統計局ユーロスタットが10月31日発表したユーロ圏の2016年7~9月期の域内総生産(GDP、速報値)の前期と比べた実質伸び率は0.3%となり、前期と同水準だった。英国のEU離脱決定の影響が懸念されたが、14四半期連

英のEU離脱通告は議会承認が必要、英高裁が判決

英国の高等法院(高等裁判所)は3日、政府はEUへの離脱通告に際して、議会の承認を得なければならないとする判決を下した。メイ首相は政府の独断で通告し、離脱交渉に入ることができると主張していた。政府は判決を不服として上訴する

英中銀総裁が任期延長、EU離脱に対応で

英国の中央銀行であるイングランド銀行のマーク・カーニー総裁は10月31日、任期を1年延長し、2019年6月末まで留任する意向を表明した。英国がEUと離脱交渉を行っている途中の総裁交代を避け、離脱を円滑に進めることが理由と

グーグルが欧州委に反論、競争法違反問題で

米グーグルの比較ショッピングサービスやインターネット広告事業がEU競争法に違反した疑いがあるとして、欧州委員会が警告している問題で、グーグルは3日、欧州委の見解に反論する文書を提出したことを明らかにした。グーグルが市場支

EU離脱で英不動産投資が縮小、ドイツに抜かれる

EU離脱決定をめぐる先行き不透明感が続く英国で、不動産投資が急速に縮小している。米調査会社リアル・キャピタル・アナリティクス(RCA)がこのほどまとめた欧州の不動産市場に関するリポートによると、英国における不動産投資額は

ギリシャで内閣改造、財政改革促進へ

ギリシャのチプラス首相は4日、内閣改造を実施した。EUなどと合意した財政改革を円滑に進め、金融支援をめぐる交渉で債務削減の要求を通しやすくするため、債権団の求める公営事業の民営化に反対する閣僚の担当を代えたほか、行政再建

環境・気候変動対策支援、新たに144事業を指定

欧州委員会は3日、EU加盟国が実施する環境・気候変動対策のプロジェクトを資金面で支援する「LIFEプログラム」に、EU予算から新たに2億2,270万ユーロを投じる計画を発表した。持続可能な低炭素社会への転換を促すことを最

ユーロ圏失業率、9月も10%

EU統計局ユーロスタットが3日発表した9月のユーロ圏の失業率(速報値・季節調整済み)は10%で、3カ月連続で同水準となった。8月の失業率は速報値で10.1%となっていたが、10%に下方修正された。 ユーロ圏の雇用は緩やか

ユーロ圏生産者物価の下落縮小、9月は1.5%低下

EU統計局ユーロスタットが4日発表したユーロ圏の9月の生産者物価(建設業を除く)は、前年同月比で1.5%低下したが、下げ幅はエネルギーの価格下落に歯止めがかかっていることで、前月の1.9%から縮小した。 分野別ではエネル

ボルボ・カーズ、中国での生産を強化

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは2日、親会社である中国の浙江吉利控股集団との協業を拡大し、中国での生産を強化すると発表した。現地販売を増やすと同時に、中国の輸出拠点としての位置づけを高めるのが目的で、一部の高級セ

蘭ASML、カールツァイス子会社に出資

半導体製造装置大手のASML(オランダ)は3日、独光学機器大手カールツァイスの半導体関連機器子会社であるカールツァイスSMTの株式24.9%を10億ユーロで取得すると発表した。これに伴って業務提携を強化することでも合意し

エールフランス、長距離路線で低価格の航空会社設立

欧州航空大手エールフランス─KLMは3日、傘下のエールフランスが長距離路線を運航する低価格の航空会社を設立する計画を発表した。競争力を高めて中東系航空会社や格安航空会社(LCC)に対抗するのが狙い。2017年下期をめどに

ボーダフォン、蘭事業の一部をTモバイルに売却

携帯電話サービス大手の英ボーダフォンは4日、オランダの一般世帯向け固定回線部門をドイツテレコム傘下のTモバイルの現地法人に売却したことを明らかにした。売却額は非公表。 ボーダフォンとケーブルテレビ(CATV)大手の米リバ

BMW、EVの新モデル投入へ

高級車大手の独BMWは4日、電気自動車(EV)の新モデル投入計画を明らかにした。2019年に「ミニ」ブランド初のEVを発売。20年にはSUV「X3」のEVも売り出す。 同日発表した2016年7~9月期(第3四半期)決算の

イネオス・スチロリューション、韓国で買収

スイス化学大手イネオスの独子会社イネオス・スチロリューションは10月31日、米石油化学大手シェブロン・フィリップス・ケミカルから韓国の合弁会社KRコポリマー(KRCC)を買収することで合意したと発表した。同社による買収は

コメルツ銀が赤字転落、組織再編など響く

独2位銀行のコメルツ銀行が4日発表した2016年7~9月期(第3四半期)決算の最終損益は2億8,800万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(2億3,500万ユーロ)から大きく悪化した。組織再編に伴う6億2,700万ユーロ

マースク、7~9月の純利益44%減

欧州海運・石油大手のAPモラー・マースク(デンマーク)が2日発表した2016年7~9月期(第3四半期)決算の純利益は4億2,900万ドルとなり、前年同期から44%減少した。石油部門が復調したが、海運部門がコンテナ運賃の下

マブチモーターがポーランドに工場建設、欧州初の生産拠点

マブチモーターは4日、ポーランド南部のマウォポルスカに現地法人を設立すると発表した。自動車電装用小型モーターを生産する。同社初の欧州生産拠点で、周辺地域へのアクセスに優れたポーランドに設置することで欧州市場の顧客への迅速

米アマゾン、ポーランドに4番目の物流センター建設

ネット通販世界最大手の米アマゾンは、ポーランド4番目となる物流センターを北西部シュチェチン近郊に建設する。投資額は4億1,000万ズロチ(9,500万ユーロ)で、来年9月に稼働する。3年間で1,000人超の正社員を雇用す

関西ペイント、トルコ同業を買収

関西ペイントは10月31日、トルコ同業のポリサン・ボヤ・サナイ・ヴェ・ティカレット(PB)の株式50%を約115億円で取得し、持分法適用関連会社とすると発表した。重要市場と位置付けるトルコでの事業強化が狙い。 関西ペイン

ベラルーシ自動車大手MAZ、ベトナムでトラック生産

ベラルーシ自動車大手のMAZが、ベトナムでトラックの組立製造に乗り出す。ベラルーシのセマシュコ副首相とヴォヴコ産業相が1日、ハノイで開かれた両国の経済・技術協力促進のための政府間委員会に出席し、ベトナム側の担当者と合弁会

フィリップス、7~9月純利益は18%増

欧州電機大手のフィリップス(オランダ)が24日発表した2016年7~9月期(第3四半期)決算の純利益は3億8,300万ユーロとなり、前年同期から18%増加した。医療機器などヘルスケア関連部門が好調で、増益を確保した。 売

BNPパリバ、7~9月の純利益3.3%増

仏最大手銀行のBNPパリバが28日発表した2016年7~9月期(第3四半期)決算の純利益は18億9,000万ユーロとなり、前年同期から3.3%増加した。国内とイタリアのリテール銀行部門が超低金利の影響で不振だったものの、

サンタンデール銀の利益伸び悩み、ポンド安響く

スペイン最大手銀行のバンコ・サンタンデールが26日発表した2016年7~9月期(第3四半期)決算は、純利益が17億ユーロとなり、前年同期から0.1%増加した。英国での利益がポンド安で目減りしたほか、ブラジル事業が不調で小

ノキアの赤字縮小、アルカテル買収効果で

通信機器大手のノキア(フィンランド)が27日発表した2016年7~9月期(第3四半期)決算の最終損益は1億2,500万ユーロの赤字だった。ただ、仏同業アルカテル・ルーセントを買収した効果で、売上高が約94%増の58億9,

電子機器受託生産のシークス、ハンガリーに工場設立

電子機器受託生産サービス(EMS)のシークス(本社:大阪)は28日、ハンガリー中部ナジケーレシュに現地法人を設立すると発表した。電子部品工場を設置し、欧州の既存拠点と連携して現地需要の増加に対応していく。 新会社「シーク

CROサービスのリニカル、ポーランド法人設立

医薬品の開発業務受託(CRO)を手掛けるリニカル(本社:大阪)は28日、ポーランド法人を設立したと発表した。欧州事業を統括する独法人リニカル・ヨーロッパ・ホールディングと、その子会社であるリニカル・ヨーロッパが共同で全額

ペプシコ、トルコ6番目の工場建設

トルコ投資庁は25日、米飲料・食品大手のペプシコがトルコ西部のマニサに工場を建設することを明らかにした。投資額は1億2,000万米ドルで、当初350人、2022年までに500人以上を雇用する計画。同社のトルコ工場は6番目

シュコダ自、プラハにデジタル技術開発拠点を開設

独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は24日、プラハにデジタル技術の開発拠点を開設したと発表した。デジタル化とコネクティビティーを柱とする成長戦略「シュコダ2025」に沿うもので、新しいモバイル

上部へスクロール