欧州経済ウオッチャー

ユーロ圏小売業売上高、2月は2.8%増

EU統計局ユーロスタットが3日発表したユーロ圏の2月の小売業売上高(速報値・数量ベース)は前年同月比で2.8%増となり、伸び率は前月の2.2%を大きく上回った。通販の拡大が大きなプラス要因となっている。(表参照) 分野別 […]

ユーロ圏生産者物価、2月は3%上昇

EU統計局ユーロスタットが2日に発表したユーロ圏の2月の生産者物価(建設業を除く)は前年同月比3%の上昇となり、伸び率は前月の2.9%を小幅ながら上回った。(表参照) 分野別の伸び率は中間財が1.3%、エネルギーが8%、

伊ウニクレディト、コメルツ銀買収を検討

イタリアの大手銀行のウニクレディトが独コメルツ銀行の買収を検討している。英フィナンシャル・タイムズ紙などがこのほど、消息筋の情報として報じた。両行はコメントを控えている。 コメ銀は現在、独銀最大手のドイツ銀行と合併協議を

仏PSA、再参入のインドにSUV「C5エアクロス」投入

仏自動車大手のPSAグループは3日、インド市場再参入の第1弾として、シトロエン・ブランドの最新SUV車「C5エアクロス」を同国内で発売すると発表した。2020年末までに販売を開始する。 PSAは1990年代に現地企業プレ

VW、EV電池用リチウム供給で中国企業と契約

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループは5日、中国のリチウム製品大手ガンフォンリチウム(GFL)から電気自動車(EV)用電池向けのリチウムを調達することで基本合意したと発表した。リチウムの需要が世界的に拡大し、

デンマーク物流大手DSV、パナルピナ買収で合意

デンマークの物流大手DSVは1日、スイス同業パナルピナを買収することで合意したと発表した。買収額は46億スイスフラン(約5,127億円)。DSVはドイツポスト傘下のDHL、スイスのキューネ・アンド・ナーゲル、独DBシェン

バイエル、iPS細胞ベースのがんワクチン開発で米社と提携

製薬大手の独バイエルは2日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)をベースとするがんワクチンの開発で米国の新興企業クロリスと提携すると発表した。医療・農業関連の画期的な新技術の実現を支援する子会社リープス・バイ・バイエルを通じて

コンチネンタル、サイバーセキュリティでテレコムと提携

自動車部品大手の独コンチネンタルは4日、自動車向けのサイバーセキュリティで国内通信最大手ドイツテレコムと提携すると発表した。外部とネットワークでつながるコネクテッドカーと自動運転車はサイバー攻撃の標的となることから、車が

みずほ証券、独法人が営業開始

みずほフィナンシャルグループは1日、中核子会社みずほ証券がドイツ法人「みずほセキュリティーズヨーロッパ」を立ち上げたと発表した。英国のEU離脱に伴う措置で、英子会社みずほインターナショナル傘下の企業として設立。3月から営

アムール川鉄橋、軌道敷設工事が開始

中国とロシアの共同インフラ事業アムール川鉄橋プロジェクトで、このほど土木工事が完了し、両国の建設会社が鉄道架線工事に着手した。現地日刊紙『黒竜江新聞』が2日報じたもので、5月20日までの完工を目指す。同鉄橋は両国極東部の

中国車部品MINTH、セルビアに欧州初の工場開設

中国の自動車部品大手、敏実集団有限公司(MINTH)がセルビア西部のロズニツァに工場を開設する。投資額は1億ユーロで、2段階に分けて整備する。国営通信社タンジュクが2日報じたもので、すでに着工し、早ければ10月にもアルミ

セルビアのIEEG、初の国産EV充電ステーション開発

セルビアのインターナショナル・エネルジェティック・エキスパートグループ(IEEG)が初の国産電気自動車(EV)充電ステーションを開発した。ヴジョヴィッチ社長が4日、現地ラジオ局RTVに明らかにしたもので、6月上旬にもIE

独メルセデス、ロシア乗用車工場が稼働

独自動車大手ダイムラーは3日、ロシアのモスクワ州でメルセデスベンツ乗用車工場の開所式を行った。投資額は2億5,000万ユーロ。1,000人以上を雇用し、ロシアの国内市場向けに生産する。これにより同社は従来の小型商用バン(

三菱電機、ルーマニアで空港気象ドップラーライダー受注

三菱電機は4日、ルーマニア航空局から空港周辺の気象を観測する空港気象ドップラーライダーを受注したと発表した。首都ブカレストのアンリ・コアンダ国際空港向けに、「ダイヤブレッツァAシリーズ」1台を納入する。欧州での受注は昨年

博報堂、トルコの課題解決型イノベーション企業を買収

博報堂は4日、戦略事業組織キューがトルコのイノベーション・プラットフォーム企業アトリエの過半数株式を取得したと発表した。アトリエが得意とする企業や社会の課題解決に向けた専従チーム(クリエイティブコミュニティー)の構築能力

EUの夏時間廃止を21年に先送り、欧州議会が可決

欧州議会は3月26日に開いた本会議で、EU加盟国が一律に採用してきたサマータイム(夏時間)制度を廃止する案を賛成多数で可決した。ただ、加盟国間の調整に時間がかかることから、廃止時期は欧州委員会が提案していた2019年から

使い捨てプラ製品の規制法案、欧州議会が可決

欧州議会は3月27日に開いた本会議で、ストローなど一部の使い捨てプラスチック製品をEU内で使用することを禁止する法案(EU指令案)を圧倒的多数で可決した。加盟国の承認を経て、2021年から同規制を実施する。 欧州委員会は

欧州委がナイキに制裁、サッカーグッズの販売制限で

欧州委員会は3月25日、米スポーツ用品大手ナイキに対して、EU競争法違反で1,250万ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。欧州委は2017年、ナイキがライセンスを持つ名門サッカークラブの関連商品について、EU域内の国

5G網整備で欧州委が勧告、華為製品の一律排除は見送り

欧州委員会は3月26日、EU域内で進める第5世代(5G)移動通信システムの整備に関する勧告を発表した。5Gネットワークのセキュリティ確保に向け、EU加盟国が連携して対応する必要性を強調する一方、米国がEUに排除を求めてい

ボーイングへの補助金継続は不当、WTO上級委がEUに軍配

世界貿易機構(WTO)の上級委員会は3月28日、米国による米航空機大手ボーイングへの継続的な補助金の提供は不当との最終判断を下した。補助金継続はWTO協定に違反すると訴えていたEUの主張を大筋で認めた格好。上級委は昨年、

ユーロ圏景況感、3月も悪化

欧州委員会が3月29日発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は105.5となり、前月の106.2から0.7ポイント低下した。ESIの低下は9カ月連続。 分野別では製造業が1.3ポイント、サービス業が0

ユーロ圏建設業生産高、1月は0.7%減

EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したユーロ圏の2019年1月の建設業生産高(季節調整済み、速報値)は前年同月比0.7%減となり、マイナスに転じた。前月は2.1%増だった。(表参照) 分野別では建築が0.1%減、土木

アストラゼネカ、第一三共と抗がん剤で提携

英製薬大手アストラゼネカと第一三共は3月29日、抗がん剤の開発・販売で提携したと発表した。第一三共が開発中の抗がん剤「トラスツズマブ・デルクステカン」が対象。第一三共は最大69億ドルの対価を受け取る。 トラスツズマブ・デ

独ZF、商用車ブレーキのワブコを買収

自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは3月28日、スイス同業のワブコを買収することで合意したと発表した。商用車ブレーキ分野の事業を獲得することで、乗用車だけでなく商用車分野でも総合的なソリューションを提供できる

スウェーデン大手銀がCEO解任、資金洗浄疑惑で米当局が調査

スウェーデンの大手銀行スウェドバンクは3月28日、ビギット・ボネセン最高経営責任者(CEO)を解任したと発表した。スウェドバンクをめぐっては、デンマークのダンスケ銀行による最大2,000億ユーロの資金洗浄疑惑に関与した疑

ダイムラー、「スマート」を吉利との合弁に

自動車大手の独ダイムラーは3月28日、超小型乗用車ブランド「スマート」を筆頭株主である中国同業の浙江吉利控股集団との合弁会社とすることで両社が合意したと発表した。スマート事業は乗用車部門の足かせとなっていることから、合弁

アイスランドのLCCが破綻、突然の業務停止

アイスランドの格安航空会社WOWエアは3月28日、経営破綻したと発表した。これに伴い、全便の運航が同日に突然中止され、予約していた数千人の旅客が欧米の空港で足止めされる事態となった。 WOWエアは2011年創業の格安航空

シーメンス、中国電力大手SPICと戦略提携

電機大手の独シーメンスは3月26日、中国国有電力会社の国家電力投資集団公司(SPIC)と包括的な戦略提携を締結した。SPICに対しては昨年、大型ガスタービンの研究・開発を支援することなどで基本合意しており、協力関係を大幅

ヤマト運輸と独ポスト、EVトラックを共同開発

ヤマト運輸は3月27日、ドイツポストの電気自動車(EV)子会社ストリートスクーター(STS)と共同開発した宅配に特化した日本初の小型商用EVトラックを調達する契約に調印した。物流全体の課題である環境負荷を軽減するとともに

VW、産業用クラウドをアマゾンと共同構築

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループは3月27日、産業用クラウドを米IT大手アマゾンと共同構築すると発表した。工場の生産性を大幅に引き上げることが狙い。将来的にはサプライヤー網も同クラウドに統合する計画

米フォードがロシア乗用車市場から撤退、商用車生産は継続

米自動車大手フォードがロシアでの乗用車生産から撤退する。不採算地域の事業を再編するグローバル戦略に沿うもので、現地同業ソレルスとの合弁会社フォード・ソレルスで3工場を閉鎖。同国乗用車市場から撤退する。今後はロシアで商用バ

商船三井がトルコ発電船大手と提携、LNG発電船事業に参入

商船三井(MOL)は3月29日、トルコの発電船大手カルパワーシップと液化天然ガス(LNG)発電船事業で提携すると発表した。「カルエムオーエル(KARMOL)」というブランドを立ち上げ、LNG発電船の利点を生かした営業活動

現代エンジ、ポーランド化学工場のターンキー契約受注

ポーランド化学最大手のグルパ・アゾティはこのほど、国内に化学工場を新設する事業のターンキー契約を韓国の現代エンジニアリングと結んだことを明らかにした。契約額は最大10億ユーロ。計画段階からライセンス、製品製造に必要な触媒

セルビア、EV購入補助金を検討

セルビア政府が電気自動車(EV)とハイブリッド車(HV)に対する購入補助金を検討している。トリヴァン環境相が3月28日に明らかにした。年内は財政面で余裕がないため、2020年から導入する予定だ。 セルビアは2017年末、

伊業務用冷蔵庫大手エプタ、ルーマニア同業を買収

ルーマニアの競争当局はこのほど、イタリアの業務用冷蔵庫大手エプタが国内同業ダース・インプレックスを買収する計画を承認したことを明らかにした。これによってエプタはダース株の90.02%を取得。残りはルーマニアの企業家が保持

欧州新興企業の資金調達、昨年は過去最高

コンサルティング大手アーンスト・アンド・ヤング(EY)によると、欧州で創業10年以内の新興企業が2018年に投資家から調達した資金の総額は前年比11%増の212億5,000万ユーロとなり、過去最高を更新した。投資家から将

ノルウェー中銀が再利上げ、半年以内の追加利上げ示唆

ノルウェー中央銀行は21日、昨年9月に続いて政策金利を0.25%引き上げ、年1%に設定した。産油国ノルウェーは原油相場の回復で経済が堅調に推移。物価も上昇基調を強めており、金融引き締めを進める。 ノルウェー中銀は半年前、

VW、デジタルサービス合弁会社を中国に設立

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は19日、中国の第一汽車との合弁会社である一汽大衆と共同でコネクテッドカー向けデジタルサービスの開発会社モバイル・オンライン・サービシズ・インテリジェント(MOSI)を設立す

ZF、オランダの自動輸送システム企業を買収

自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは19日、自動輸送システムの開発・製造を手がけるオランダの2ゲットゼアの株式60%を取得し、子会社化したと発表した。自動運転分野での有力メーカーとなることを目指す戦略に沿った

鉄道車両のシュタッドラー、上場を計画

スイスの鉄道車両メーカー、シュタッドラー・レールは19日、スイス証券取引所での上場を計画していることを明らかにした。中国の中国中車(CRRC)などライバル企業との競争が激化する中、事業拡大に向けて資金調達力を強化するのが

BMW、22年までにコスト120億ユーロ削減

高級車大手の独BMWは20日、2022年までの4年間でコストを120億ユーロ以上削減する方針を明らかにした。車両の電動・IoT化やデジタル技術を活用した移動サービスなど自動車業界のあり方を根本的に変える動きを背景に開発費

ドイツテレコム、光通信網敷設で合弁

独通信最大手のドイツテレコムは21日、独北部のエネルギー・通信事業者EWEと合弁会社を設立することで合意した。同国北部・西部地区に光ファイバー通信網を敷設し、最大150万の消費者・企業が高速通信サービスを利用できるように

三井ハイテック、ポーランドのモーターコア工場着工

三井ハイテックは19日、ポーランド南部オポーレ県のスカルビミエシュでモーターコア工場の定礎式を行った。1億6,000万ズロチ(約3,730万ユーロ)を投じ、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)に必要な高効率の車載用

シュコダ自の18年通期、販売好調も減益

チェコのシュコダ自動車が20日発表した2018年通期決算の営業利益は13億7,700万ユーロとなり、前期から14.6%減少した。売上高が4.4%の172億9,300万ユーロと過去最高を更新したものの、人件費の上昇や研究開

ロスアトム、中国・田湾原発7・8号機を受注

ロシア原子力公社(ロスアトム)はこのほど、中国核工業集団(CNNC)と上海近郊の田湾原子力発電所の第7、第8号機建設の一括請負契約を結んだと発表した。同時に遼寧省の徐大堡原発の第3、第4号機の技術プロジェクトも受注した。

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