2011/7/20

コーヒーブレイク

幸福度が上昇~ポーランド

この記事の要約

ポーランド人の80%が「幸せ」と感じていることが、このほど発表された最新の「社会診断」アンケートで明らかになった。これはソ連崩壊後で最も高い数値。その比率は2年前に76%、2000年は半数に過ぎなかった。\ 幸せをもたら […]

ポーランド人の80%が「幸せ」と感じていることが、このほど発表された最新の「社会診断」アンケートで明らかになった。これはソ連崩壊後で最も高い数値。その比率は2年前に76%、2000年は半数に過ぎなかった。

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幸せをもたらすものの選択では、「健康」を選んだ人が63%でトップ。以下、「幸福な結婚」(53%)、「子ども」(47%)と続いた。「お金」は28%強にとどまった。

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調査リポートでは、幸福感の増大の一因として所得の改善があると分析する。子持ち世帯のうち、現在の収入で「必要最低限の出費をまかなえない」と答えたのは26%と、2007年の32%、09年の28%からさらに低下した。1993年の74%と比べると約3分の1だ。

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一方で、人間関係や性的生活では不満が強くなっている。調査を担当したチャピンスキー教授はこれについて、人生の価値を所有物で測る物質主義的な考え方が理由ではないかと語る。持ち物で自分を印象付けるような社会では、良い人間関係をはぐくむのは難しい。また、他人と競争するため、いくらお金があっても足りなくなるというわけだ。社会の貧富の差も拡大しつつあり、富裕層10%と貧困層10%の総所得の差は2年前の3.96倍から4.19倍に開いている。

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住んでいるところに「とても満足している」人が最も多く住むのは、港湾都市グディニャで、その比率は41%に達した。2位はスウプスクの25%、3位はジェシュフの23.5%だった。首都ワルシャワは15.6%で9位となった。

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ミサなどの宗教儀式に定期的に参加している人は1990年の55%から42%へと減少した。平等主義を信奉する人は80%で、うち半数は保守的な価値観を有している。

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