2010/1/20

チェコ・スロバキア

チェコ雇用市場悪化、外国人失業者も増加

この記事の要約

金融危機ぼっ発以降、チェコでも雇用市場が悪化し、外国人失業者が増えている。労働省がこのほど発表した失業統計によると、2009年12月に失業した外国人は6,584人で、通年では5万3,842人に上った。失業者の増加に反比例 […]

金融危機ぼっ発以降、チェコでも雇用市場が悪化し、外国人失業者が増えている。労働省がこのほど発表した失業統計によると、2009年12月に失業した外国人は6,584人で、通年では5万3,842人に上った。失業者の増加に反比例して、年末時点の外国人就労者数は前年末の28万4,551人から23万709人に減少。チェコの外国人労働者の出身国は、スロバキア(09年12月末時点で9万8,192人)、ウクライナ(同5万7,478人)、ポーランド(2万278人)の順に多いが、ウクライナ人は前年より8万1,000人以上も減少している。

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政府は昨年、失業した外国人の不法滞在や犯罪リスクを減少させるため、帰国促進プログラムを開始した。帰国意思のある外国人失業者に、本国までの交通費と生活再スタートのための支援金を支給するという措置で、初回は2月16日から6月24日まで実施。1,871人に交通費と500ユーロの支援金をそれぞれ支給した。2回目は7月27日から12月15日まで実施されたが、支援金が300ユーロに減額されたこともあって申請者は218人にとどまった。政府はこの関連予算として8,500万コルナを計上し、うち6,700万コルナを支出した。また内務省も昨年9月、不法滞在者向けの帰国支援プログラムを立ち上げ、169人の外国人に帰国旅費を支給した。

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09年末時点の失業者総数は1年前より18万6,889人増えて53万9,136人となり、12月の失業率は9.2%となった。雇用市場は今年さらに悪化し、失業率が10%に達すると見る向きが少なくない。(1CZK=5.0JPY)

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