チェコ中央銀行(CNB)のトゥーマ総裁は19日、国内有力紙『ムラダー・フロンタ・ドネス』とのインタビューで、「国内経済は底を打ったように見える。政策金利も同様だ」と述べ、利下げの打ち止めを示唆した。チェコの政策金利は年1%で、過去最低水準にある。
\CNBは2008年6月以来計2.75%の利下げを実施。昨年12月にも0.25%の利下げを決めたばかりだが、このときの決定は7人の政策委員のうち3人が反対に回り、僅差だった。
\総裁の発言に先駆けてSinger副総裁は「今年上半期には起きないだろうが、チェコが中欧で最初に利上げする国になる可能性もある」と述べており、CNB内では利下げ終了で一致し、利上げの時期を探っている段階にあるとみられる。
\チェコの09年の経済成長率はマイナス4%になったもよう。CNBは今年で1%のプラス成長を回復すると見込んでいる。
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