2010/1/27

チェコ・スロバキア

チェコで不動産担保ローン低迷

この記事の要約

景気後退による産業活動の停滞と消費者の住宅購入意欲の減退で、チェコの不動産担保ローン市場が打撃を受けている。地方開発省の発表によると、2009年9月末時点の国内の不動産担保融資額は565億コルナで、前年同期を37.5%下 […]

景気後退による産業活動の停滞と消費者の住宅購入意欲の減退で、チェコの不動産担保ローン市場が打撃を受けている。地方開発省の発表によると、2009年9月末時点の国内の不動産担保融資額は565億コルナで、前年同期を37.5%下回った。現地通信社CTKが行った銀行調査でも、2009年の新規契約額は大幅に減少した。業界は市場規模が約4割落ち込んだとみる一方で、今年は市場がやや持ち直すとの期待的観測を示している。

\

チェコ貯蓄銀行(Ceska sporitelna)の昨年の個人顧客向け新規契約件数は前年比32%減の14,423件で、契約額は前年比30%減の148億コルナだった。一方、ライフアイゼンバンクの同契約件数は48%減の6,253件で、契約額は53%減の99.3億コルナだった。同行では、貸付条件を厳格化させたこともあり、平均契約額が前年の177万コルナから159万コルナに減少したという。またGE Money Bankは、詳細を明らかにしていないが、契約件数、契約額ともに前年を下回ったとしている。

\

不動産担保ローンの新規契約額は06、07年が前年比40%増と大きく伸びたが、08年は不動産取得に課される付加価値税率の引き上げや経済危機による需要の冷え込みで、前年比25%減の1,140億コルナと縮小していた。チェコ貯蓄銀行では、今年は800億コルナまで回復すると予測している。(1CZK=4.8JPY)

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |