2010/1/27

ロシア

バイカル湖畔のパルプ工場、運転再開の見通し

この記事の要約

バイカル湖畔にあるパルプ工場Baikalsk Pulp and Paper Mill(BPPM)が運転を再開する見通しだ。同工場は環境問題を理由に2008年下期に運転を停止したが、プーチン首相がこのほど運転再開を承認する […]

バイカル湖畔にあるパルプ工場Baikalsk Pulp and Paper Mill(BPPM)が運転を再開する見通しだ。同工場は環境問題を理由に2008年下期に運転を停止したが、プーチン首相がこのほど運転再開を承認すると発表した。ロイター通信によると、バイカル湖の水質悪化を懸念する環境団体のグリーンピースはメドベージェフ大統領に再開を取り消すよう書簡で陳情する予定という。

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1966年に創業したBPPMは長年、工場排水をバイカル湖に垂れ流してきた。そのため以前からバイカル湖の汚染と周辺の生態系への悪影響が指摘されており、運転停止に追い込まれた。プーチン首相は昨年夏に同工場を訪問、専門家との協議を経て環境汚染の問題はないと判断。再開を決めたという。

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BPPMの従業員は約2,000人で、その大半を工場がある人口1万7,000人のバイカリスクの住民が占める。同工場は、冬季の気温がマイナス30度まで下がる同地域で唯一の熱供給施設も運転しており、住民は運転再開を歓迎している。

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BPPMにはアルミ最大手ルサールのオーナー、オレグ・デリパスカ氏が傘下に持つLPK Continental Managementが51%、ロシア政府が49%それぞれ出資。セルロース、パルプ、紙、ボール紙などを生産しており、セルロース製品は軍需産業にも納入している。ただ、環境保護コストがかさんでいるうえ、世界銀行が資金援助を打ち切り、採算はとれていないという。

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