ポーランド経済の回復が軌道に乗ってきたようだ。中央統計局が18日発表した2010年1月の鉱工業生産は前年同月比8.5%増で、昨年12月の同7.4%増を上回る勢いを見せて3カ月連続で上昇した。ブルームバーグが聞いたエコノミスト13人の予測中間値6.5%増も大きく上回った。
\ポーランドの主要輸出先であるドイツが09年第4四半期にゼロ成長となったことから、ポーランドの景気回復への影響が懸念されたが、輸出産業は電子機器が67%増、自動車が25%増と好調。BPH銀行エコノミスト、Kurtek氏は「企業が内外需の回復を見込んで、在庫を拡大させている」と分析した。
\政府は2010年の国内総生産(GDP)成長率をプラス3%と予測。ロストフスキ財務相は先ごろ、厳冬のせいで第1四半期のGDPが0.2~0.3ポイント程度下がる可能性を指摘したが、むしろ電力・暖房需要が高まり鉱工業生産に追い風となるとの声も上がっている。
\