2010/2/24

ポーランド

TVN、衛星放送N買収で営業益38%増

この記事の要約

ポーランドの民放最大手TVNが18日に発表した2009年10-12月期決算は、営業利益(EBIT)が前年同期比36%増の3億280万ズロチ、売上高が同15%増の6億8,040ズロチとなった。国内衛星放送第3位「N」の買収 […]

ポーランドの民放最大手TVNが18日に発表した2009年10-12月期決算は、営業利益(EBIT)が前年同期比36%増の3億280万ズロチ、売上高が同15%増の6億8,040ズロチとなった。国内衛星放送第3位「N」の買収費用が当初見込みより軽微で、利益がかさ上げされた。この要因を除くとEBITは広告収入減少で1.9%減となった。

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TVNはルクセンブルクのメディア大手ITI MediaからNの株式25%を08年に取得した後、09年4月にさらに26%を買い取って過半数を確保。TVNはITIと、Nの業績次第で買収金額を上乗せる契約を結び、1億5,360万ズロチ相当を引き当てていたが、11月に残りの株式も買収したためこれが不要になり、特別利益として計上した。この結果、純利益は前年同期の3倍近い2億4,270万ズロチに膨張した。

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Nの2009年第4四半期の営業赤字額は前年同期の9,710万ズロチから5,860万ズロチに改善。年末時点の受信契約者数は1年前より30万人多い69万7,000人となり、顧客基盤は急拡大している。ただ、TVNはNが今年で黒字化を達成するのは厳しいと見ており、2010年末時点の目標顧客数を当初の102万人から87万人に、顧客1人あたりの平均売上高を74.3ズロチから60ズロチ超にそれぞれ引き下げた。

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TVNは主要収入源である広告収入のほかに、衛星放送視聴料をもう一つの柱に育てようとNを買収。ブルームバーグによると、国内テレビ広告市場は09年、金融危機の影響を受けて15%落ち込んだ。(1PLN=31.1JPY)

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