ハンガリー中央銀行(MNB)は22日、政策金利を0.25ポイント引き下げ年5.75%にすると決定した。利下げは昨年7月以来8カ月連続で、この間の利下げ幅は3.75%に及んだ。5.75%の政策金利は過去最低。
\1月の消費者物価上昇率(インフレ率)は前年同月比6.4%と、12月の同5.6%から大きく上昇したが、MNBは年後半で昨年実施した増税効果が消え、インフレは鎮静化すると判断。通貨フォリントの対ユーロ為替レートも1ユーロ=270フォリント近辺で落ち着いていることや景気対策を進める狙いから、連続利下げに踏み切ったとみられる。
\市場では、3月も0.25%の利下げが行われるとの声が強い。ただ、野村インターナショナルのエコノミスト、Montalto氏はブルームバーグに対し、「4月は総選挙前に当たるため、利下げはリスキー。それ以降も年内は様子を見るのではないか」と述べ、利下げ打ち止めが近付いているとの認識を示した。
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