市場調査会社GfKTemaxの調べによると、チェコの家電市場規模は2009年に金額ベースで703億コルナとなり、前年から8%縮小した。不況の影響で消費者が家電製品への支出を引き締めたことに加えて、製品価格が下落したことが響いた。
\娯楽家電の売上高は167億コルナと、前年から13.4%減少した。市場の50%以上を占める薄型テレビの販売が下半期に落ち込んで足を引っ張った。一方、ブルーレイディスクプレイヤーやホームシアター、ビデオレコーダーは好調だった。娯楽家電の価格はここ数年下落が続いており、特に液晶テレビ、プラズマテレビ、ブラウン管テレビで値下がりが顕著となっている。カメラの売上高は13.7%減の27億コルナだった。
\家電需要の低迷で家電小売業界も業績が落ち込んでいる。業界大手のエレクトロ・ワールドは、2008/09年度(4月末決算)の売上高が前年度比14%減の30億8,000万コルナに後退した。競合のDatartも、08/09年度(4月末決算)の売上高が前年度より5億3,700万コルナ少ない41億コルナに落ち込んだ。(1CZK=4.8JPY)
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