2010/3/3

ハンガリー

マジャールテレコム、09年減収減益

この記事の要約

ハンガリー通信最大手でドイツテレコム傘下のマジャールテレコムが2月25日発表した2009年連結決算は、売上高が前年比4.3%減の6,440億フォリント、利払い・税・償却前利益(EBITDA)は同7.2%減の2,491億フ […]

ハンガリー通信最大手でドイツテレコム傘下のマジャールテレコムが2月25日発表した2009年連結決算は、売上高が前年比4.3%減の6,440億フォリント、利払い・税・償却前利益(EBITDA)は同7.2%減の2,491億フォリントだった。主力の固定回線による収入減少に歯止めがかからず、景気後退による市場環境の悪化も影響して減収減益となった。純利益は前年を16.5%下回る776億フォリントに後退した。

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固定回線事業の売上高は前年比8.6%減の2,741億フォリント。うち個人顧客の通話回線事業は15.6%減の1,281億フォリント、インターネット事業は同7.9%減の551億フォリントに縮小。一方、テレビ関連事業は26.1%増の238億フォリントに伸び、テレビ・プロバイダーで国内2位の地位に躍進した。

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移動体通信事業の売上高は前年比1.7%減の3,260億フォリント、システム・IT事業は同6.1%減の439億フォリント。

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顧客別では個人向け事業収入が5.7%減の3,223億フォリント、企業向けは4.6%減の1,710億フォリントだった。

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2010年については、売上高、利払い・税・償却前利益(EBITDA)ともに前年比5~7%減となる見通しだ。Mattheisen社長は見通しが厳しい理由として、引き続き個人消費が低迷し企業がコスト削減策を保持するとの観測に加えて、通貨フォリントが回復してきたため海外事業の業績連結によるマイナス効果が出ることを示唆している。(1HUF=0.45JPY)

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ルーマニアのソフト開発大手を買収か

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ルーマニアの月刊誌『The Diplomat』は市場筋の話として3月号で、マジャールテレコムがルーマニアのソフト開発大手Sivecoの買収に向け、交渉を開始したと伝えた。ただ、Sivecoはこの報道を否定している。

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Sivecoは企業向けアプリケーションソフトで国内市場シェア21%(2008年)を握り、国内首位。ITサービスでも8.9%のシェアを占める。09年の売上高は前年比26.4%減の4,900万ユーロと落ち込んだが、今年は25%の増収を見込んでいる。

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