2010/3/17

ロシア

ロシア、新車販売の不振続く

この記事の要約

ロシアの自動車業界団体である欧州ビジネス協会(AEB)が9日発表した2月の新車販売台数は9万1,922台で、前年同月から32%減少した。1-2月では前年同期比34%減の16万5,862台。販売台数がほぼ半減した昨年と比べ […]

ロシアの自動車業界団体である欧州ビジネス協会(AEB)が9日発表した2月の新車販売台数は9万1,922台で、前年同月から32%減少した。1-2月では前年同期比34%減の16万5,862台。販売台数がほぼ半減した昨年と比べ、減少幅は緩和したが、AEBのトマス会長は「まったく楽観できない」と警戒を緩めていない。

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1-2月のブランド別販売台数は、国内自動車最大手アフトワズの「ラーダ」が3万7,455台で首位。2位に韓国・現代、3位に米GMの「シボレー」、4位に起亜、5位に仏ルノーと続いた。起亜は上位メーカーの中で唯一、前年同期から2けたの販売増(27%増)を達成し、現代も減少幅が比較的少ない(22%減)など、韓国勢の健闘が目立った。一方、トヨタ、日産、ホンダ、マツダの日系メーカー4社は約50~70%減と苦戦。コンサルティング大手アーンスト・ヤングのボンチェフ氏は、韓国勢は価格面での攻勢が奏功していると指摘した上で、「大きく落ち込んでいるメーカーは、前年同期に在庫整理で売りさばいた反動が出たのではないか」と分析した。

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ロシアでは8日から、車齢10年以上の国内製造車を廃車にして新車を購入する場合に5万ルーブルの割引が受けられる新車買い替え奨励策が施行された。AEBのヤーン副会長は「効果がどれほどか、数カ月見る必要がある」としながらも、奨励策が販売回復の起爆剤となることに期待感を示した。ブルームバーグによると、8-15日までの1週間で6,227台の利用があったという。産業貿易省では、20万台分の予算を確保している。(1RUB=3.1JPY)

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