2010/3/17

ロシア

日産、SUV「ムラーノ」をロシアで生産へ

この記事の要約

日産自動車は、クロスオーバーSUV「ムラーノ」をサンクトペテルブルク工場で2011年から生産する。11日付のロシア経済紙『ベドモスチ』が同社代表の話として伝えた。「ムラーノ」の日本国外での生産は初めて。生産規模は「市場動 […]

日産自動車は、クロスオーバーSUV「ムラーノ」をサンクトペテルブルク工場で2011年から生産する。11日付のロシア経済紙『ベドモスチ』が同社代表の話として伝えた。「ムラーノ」の日本国外での生産は初めて。生産規模は「市場動向により異なる」として明らかにしなかったという。

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日産は日本から部品を輸入し、ロシア内でまず組立のみ行う。将来的には部品の現地調達を進める方針で、すでに調査を始めたとしている。同社はまた、ロシアの自動車販売市場が着実に回復していくとみて、サンクトペテルブルク工場の従業員を現在の850人から1,450人に、今年末までに増員する。

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「ムラーノ」は人気車種だが、ロシアでの新車販売価格が180万ルーブル以上と高価なことから昨年の販売台数は1,493台、日産のモデルのなかで8番目の売れ行きだった。ただ、同じSUVの「キャシュカイ(日本名:「デュアリス」)」が英国で生産されていることや、「ムラーノ」の車台がすでに同工場で生産している高級セダン「ティアナ」と同一であることなどから、「ムラーノ」のロシア生産を決めたとみられる。これに加えて、モスクワ銀行のアナリスト、リャーミン氏は「日産はサンクトペテルブルク工場を高級車の生産拠点とし、低価格帯の車種は提携するアフトワズの工場で生産する意図がある」と同社の狙いを分析した。

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日産は昨年6月にサンクトペテルブルク工場を開設。『ベドモスチ』紙によると、「ティアナ」とSUV「エクストレイル」を昨年で約8,000台生産、今年は2万台の生産を予定している。同社の1-2月のロシア新車販売台数は6,315台で、前年同期比54%減。(1RUB=3.1JPY)

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