2010/3/31

CIS諸国

トルクメンの化学プラント建設、邦銀が協調融資

この記事の要約

国際協力銀行(JBIC)と三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行は、トルクメニスタンの国営化学公社トルクメンヒーミヤが実施する化学肥料プラント建設に約450億ユーロを協調融資する。JBICが19日、同国政府と貸付契約に調印した […]

国際協力銀行(JBIC)と三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行は、トルクメニスタンの国営化学公社トルクメンヒーミヤが実施する化学肥料プラント建設に約450億ユーロを協調融資する。JBICが19日、同国政府と貸付契約に調印したことを明らかにした。

\

トルクメンヒーミヤは同国東部マリー市に国内最大のアンモニアおよび尿素肥料の製造プラントを建設する。昨年末に双日と川崎重工業子会社のカワサキプラントシステムズ(KPS)が同プラント向け設備を共同受注しており、今回の融資資金は同設備の購入に充てられる。

\

プラントは2013年に稼働する予定。トルクメンで産出する天然ガスを原料に、1日1,200トンのアンモニアと同1,925トンの尿素を生産する計画だ。

\

トルクメンでは、主要輸出品目の綿花の栽培に必要な尿素肥料の需要が強い。豊富な天然ガスを利用した肥料プラントの建設が内陸のテジェンやカスピ海沿岸のトルクメンバシでも計画されているもようで、KPSと双日は受注拡大を目指している。

\

JBICも同国や中央アジア向け事業を計画する日本企業を資金面で支援していく方針だ。

\