2010/4/14

ロシア

エリコン、薄膜コーティング工場を稼働

この記事の要約

スイスに本拠を置くハイテク複合企業エリコン (Oerlikon) はこのほど、モスクワ近郊で薄膜コーティングを手がける新工場を稼動させた。同社がロシアに拠点を設けるのは今回が初めてで、自動車や航空機向けにコーティング加工 […]

スイスに本拠を置くハイテク複合企業エリコン (Oerlikon) はこのほど、モスクワ近郊で薄膜コーティングを手がける新工場を稼動させた。同社がロシアに拠点を設けるのは今回が初めてで、自動車や航空機向けにコーティング加工サービスを提供する。

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新工場はモスクワの東58キロメートルにあるエレクトロスタリに、約300万スイスフランを投じて建設された。従業員は6人で、3基の真空コーティング装置を備える。Boeckli中東欧担当取締役によると、現在稼動しているコーティング装置は1基のみだが、受注状況を見て残り2基も稼動させる。フル生産体制になるのは2~3年後の見通しだ。

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同社は今後、ロシアで薄膜コーティング加工事業を拡大する方針で、エレクトロスタリ以外にも工場の開設を検討している。Boeckli取締役は第2工場の立地について「顧客企業に近い場所が望ましい」と語り、自動車メーカーの多いサンクトペテルブルクやニージニー・ノブゴロド、サマラが有力だとの見方を示した。

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エリコンにはロシアの富豪ベクセルベルク氏が持ち株会社レノバを通じて45%を出資している。

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