医療情報会社IMSがまとめたブルガリアの2009年の医薬品販売額は17億レフ(8億7,800万ユーロ)で、前年から7%増加した。内訳は医療機関向けが1億5,200万ユーロ、薬局向けが7億2,600万ユーロだった。種類別では後発医薬品(ジェネリック)が4億6,700万ユーロ、オリジナル医薬品が4億1,100万ユーロだった。
\IMSブルガリアのトリフォノフ氏によると、医薬品市場が拡大している背景には国民の購買力が上昇していることがある。一方、病院向け医薬品市場は、政府が医療支出を抑制している影響で、今後大きな伸びは期待できないと見る。09年の国民健康保険基金(NZOK) による医薬品の償還率は36.6%で、欧州平均の85%を大きく下回った。10年の償還率は35%に低下する見通しだ。
\IMSでは、10年のブルガリアの医薬品市場は前年比5%拡大し、18億レフとなると予測している。同国の国民1人当たりの医薬品支出額は86ユーロと、フランスの453ユーロ、ベルギーの396ユーロなどと比べ低水準となっている。(1BGN=64.2JPY)
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